日本株インデックスを買わない理由

資産運用アイデア
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こんにちは。サラリーマン大家Nです。

僕は現在(2019/03/29)で資産運用の割合を不動産投資50%、株式運用50%くらいになってます。

株式運用の内訳はiDeCoやNISAや課税口座に全米インデックス投信やひふみ投信、配当王銘柄を保有してます。

日本株インデックス投信を保有していない理由を説明したいと思います。

簡単には。

日経平均株価の構成割合が高いTOPIX Core30の株価は低迷しているから、日本株インデックス投信買うとその企業群も買うことになるから効率悪いということ。

詳細はこちらから。

2014年8月、経済産業省から『伊藤レポート』が発表されました。

一橋大学大学院商学研究科の伊藤邦雄教授らのグループがまとめたレポートです。

「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」と題されたレポートで、要約すると日本経済がダメになったのは大企業および機関投資家(企業体として投資活動を行う投資ファンドもこれに当たる)が無能だったからという事です。

挑戦心を忘れた大企業は保守派になりさがり、同じように機関投資家もサラリーマン化してしまって、大企業へのチェックを怠ってきた。

お客様から資金を預かって企業の株を買っている以上、機関投資家は経営の中身をチェックする責務があるのに、それを怠ってきたからダメになったと。

大企業がダメだったかは株価にも現れてます。

1. アベノミクスが始まる前の10年間で『TOPIX CORE30』という東証一部上場企業の中から時価総額や流動性の高い30社で構成される株価指数が24%も下がっている。

2. 東証一部全体を表すTOPIXは同じ期間でたった2%しか上がっていない。

3. 東証一部の内の7割の企業は同じ期間で株価を平均2.1倍まで伸ばしていた。

この3点からTOPIXが10年間で2%しか上がらなかったのは、時価総額の高い大企業が大きく株価を下げたせいです。大企業が全体をダメにしたのです。

伊藤レポートはこれを改善しようと提言したものでした。

豊富な資金で株式を大量に購入する機関投資家に対して、責任ある株主として企業と対話して欲しい。株主議決権の行使もふまえて経営をチェックして欲しいと。

そうすれば企業側も情報公開や株主との向き合い方をきちんとするようになる。

『コーポレートガバナンスコード』が明らかになる。

非公開な情報があると投資家から信頼を得れず資金を集めにくくなるので。

物言う株主からの提言でROE(自己資本利益率)が低い日本の上場企業が体質改善して高いROEを出せる様になれば、国内外の機関投資家から資金が集まり、株価も上昇するというシナリオです。

伊藤レポートが出てから4年半経ちますが、下記の資料からも、まだ米国株に比べると日本株はROEで劣っているので、しばらく僕は日本株インデックスを買うことはなさそうです。

日本経済新聞より

余談ですが、僕が保有するひふみ投信は国内株式に9割程度シフトしていますが、高ROEの成長余地がある企業で構成されてます。5年間の利回りもTOPIXを大きく上回っているので、この調子をキープしてくれるなら積立を継続していこうと思います。

配当王銘柄については詳細は別の投稿でと思います。いずれも収益性の高く、配当性向も高く、30年以上増配を続けている米国株のことです。安値を狙って1年に何回か買い増ししていこうと思います。

今日も閲覧ありがとうございました。

サラリーマン大家N

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