今日は本業の馬の仕事に関する記事を書きたいと思います🖋
JRA補充員という一般の方には聞き慣れない名称ですが、JRA厩務員や調教助手を目指す方は通る職種なのでサラッと読んでもらえると嬉しいです。
JRAトレセンの帽色分け
JRAのトレセンではヘルメットカバーの色で職務を見分けています。
青が騎手、黒は調教師、調教助手です。
黄色は騎手1年生で、白赤の染め分けは騎手候補生です。
そしてピンクの帽子は調教補充員、通称『ヘルパー、ピンク帽』と呼ばれている、厩舎スタッフの助っ人たちです。
トレセンの仕事は労災事故で従業員が怪我したり、持病やうつ病になったりで、欠員が出ることが度々あります。
そういった場合は補充員が調教師会から厩舎に紹介されてスタッフとして加わり、厩舎の運営を支えてくれてます。
補充員が常に一定数いてくれた方が厩舎的には助かる?ので、競馬学校厩務員課程の合格者数を上手く調節しているのでは?と僕は感じてます。
⬇︎競馬学校厩務員過程の練習風景
さて、補充員には厩舎に正規雇用される前の若手(18〜35歳位)と、厩舎を退職したのちに登録しているベテラン(〜80歳)がいます。
70歳でもテキパキ働いてくれる補充員さんと一緒に働いたことありますが、他の厩舎で80歳のヘルパーさんいると聞いてさすがに驚きました!
僕もそうでしたが、競馬学校卒業した後、JRAの厩舎に正規雇用される前はトレセン近郊の育成牧場で働く人が多かったです。
なので、欠員あったら研修の様な形でJRAの厩舎で働きます。
最近は競馬学校卒業→直で補充員が主流みたいですね。
ヘルパーの雇用契約は同じ厩舎で更新したり、来月は他の厩舎で契約したりして、正規採用まで継続して働くケースがほとんどですが、稀に補充員の枠がなくて牧場に戻るケースも見てきました。
若手のヘルパー制度が始まってあれこれ12年位が経過したと思いますが、正規採用まで1番長く補充員していた世代で約3年。
2021年時点だと約1年くらいだと聞いてます。
1年なら複数の厩舎で若いうちに学べる良い期間と思えばちょうどいいのでは?と思います。
仮に3年間ヘルパーで働いたら基本給の等級にその分だけ加味されます。
JRA厩務員、調教助手の年収と福利厚生はこちらの記事を参考に⬇︎🙋♂️
補充員の給料あれこれ
あと、当サイトへの問い合わせで『補充員の給料』について質問されたこともあるので、ここでザックリと触れておきたいと思います。
社会人→JRA競馬学校(無収入)→補充員なのでキャリアプランを考えると確認したくなりますよね。
まずは日給契約で1日8000円、それに正規採用と同じ様に騎乗手当や当番手当、深夜手当つきますが祝日手当、持ち家手当や通勤費はなかったと思います。
額面で23〜24万円で住民税まで毎月引き落としなら毎月の手取りは16万円前後。
それに担当馬の進上金が加わります🐎
補充員でも担当馬の稼ぎはピンキリでしたね。
全体的には正規採用者の進上金平均額、年間約150万円には届かなくて100〜120万円くらいでは?と思います。
あと補充員にはボーナスありません😭(個人的にボーナスを支給していたステキな調教師もいましたが、稀有だと思います)
20代前半の独身ならこの待遇で十分かなと思いますが、30歳前後で世帯持ちだと毎月の変動もあるし、少し厳しいですよね💦
ちなみに正規で働いてるとGWや年末は祝日手当が多いので、その月の給料はけっこう増えますが、同じ職場でも祝日手当のない補充員は増えないので、そういった差があります。
有給休暇に関しては6ヶ月以上補充員で勤務すると10日まで取れたので、実際に僕も半年に1回3〜4日消化してました。
※あくまで個人の体験談に基づく情報なので待遇面の諸手当等の抜けがあってもご了承をお願いします。
今日はJRAの補充員について書いてみました🖋
競馬学校の厩務員過程を受ける人数が減って倍率が3倍程度に下がっていると噂を聞きます👂
学歴不問で30歳で年収1000万円も夢ではないのがJRA厩務員や調教助手です💰
これからJRA厩務員、調教助手を目指す方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
最後まで閲覧ありがとうございました!
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